本文へ移動

ホテル・旅館のシフトの組み方|夜勤・清掃・フロントを漏れなく配置する方法

24時間でも崩れないホテルシフトの基本を示す図解

ホテル・旅館のシフトは、早番・遅番・夜勤を埋めるだけでは完成しません。チェックインが重なる夕方、朝食とチェックアウトが重なる朝、客室清掃の終了時刻など、部署をまたぐ仕事の流れをそろえる必要があります。小規模宿泊施設を想定し、1週間のシフトを無理なく組む順番を具体的に解説します。

執筆:COLOR TOKYO 店舗業務改善チーム更新日:2026年9月4日宿泊施設向け画面で手順を確認
先に結論ホテルのシフトは、「時間」より先に「その時間に必要な役割」を置きます。

①1日の波を分ける、②フロント・朝食・清掃・夜間対応の最低人数を決める、③夜勤明けと休憩を外して勤務可能者を当てる、④部署間の受け渡しを確認する、の順番にすると抜けを見つけやすくなります。

ホテルは、同じ時刻に別の仕事が重なります

朝7時に必要なのはフロントだけではありません。朝食会場では配膳と片付け、客室側では清掃準備、フロントではチェックアウト前の問い合わせが始まります。人数の合計が足りていても、担当できる仕事が違えば現場は回りません。

朝食〜チェックアウト

食事、会計、荷物預かり、清掃準備が重なる時間。夜勤者だけに頼らない配置が必要です。

客室清掃

チェックアウト後から次の入室までに終える仕事。部屋数だけでなく清掃難度も見ます。

チェックイン

到着が集中しやすい時間。予約確認、館内案内、電話対応を分担します。

夜間対応

少人数でも、安全確認と緊急対応ができる責任者を必ず決めます。

「フロント3人」ではなく、役割まで書きます。例:責任者1人、チェックイン担当1人、電話・案内担当1人。誰が何を担当するかまで見えると、新人だけになる時間を防げます。

ホテルのシフトを作る4ステップ

STEP 1予約の波を見る到着・出発・朝食・清掃室数を確認
STEP 2最低役割を置く責任者と必要な技能を先に決める
STEP 3勤務可能者を配置夜勤明け・休憩・連勤を除いて当てる
STEP 4受け渡し確認早番から遅番へ残す情報を決める

1. 宿泊人数ではなく「動く時刻」を見る

同じ満室でも、団体が同時に到着する日と、個人客が分散して到着する日では必要人数が違います。予約一覧から到着予定時刻、食事時間、特別対応を拾い、忙しい時間を30分〜1時間単位で色分けします。

2. 責任者と一人では外せない仕事を先に置く

鍵・金銭・クレーム・緊急時判断を担当できる人、調理や送迎など資格・経験が必要な人から配置します。その後に短時間勤務者をピークへ足します。

3. 夜勤明けを通常の「空き」に見せない

表の上で空いていても、前夜から勤務している人は同じ条件では扱えません。夜勤明け、休日、希望休を別の色にし、誤って配置しない形にします。

4. 交代時刻に5〜15分の受け渡しを作る

連泊客の要望、未精算、設備不具合、遅着予定などを口頭だけにしないことが大切です。交代する二人が同時にいる短い時間を作り、引き継ぎ項目を固定します。

【具体例】20室の旅館・満室日の配置を考える

想定条件

20室、1泊2食、15時チェックイン・10時チェックアウト。夕食は18時と19時の2部制です。以下は考え方を示す架空例で、実際は館内設備、食事提供、送迎の有無に合わせて調整してください。

時間重なる仕事優先する役割不足しやすい点
6:30〜9:00朝食、問い合わせ、会計準備朝食2・フロント1・責任者1夜勤者を人数に含めすぎる
9:00〜11:00チェックアウト、荷物、清掃開始フロント2・清掃チーム精算と電話が同時に来る
11:00〜15:00清掃、点検、仕込み、休憩清掃責任者・客室点検入室時刻までに点検が終わらない
15:00〜18:00チェックイン、案内、送迎フロント2・案内1・責任者1団体到着時に案内役が足りない
18:00〜21:00夕食、遅着、電話食事担当・フロント・責任者食事担当がフロントへ戻れない

公開前に確認する7項目

  1. 各時間に判断できる責任者がいる
  2. 夜勤明けの人を通常勤務へ入れていない
  3. 朝食・清掃・フロントのピークが重なる時間を確認した
  4. 新人だけになる時間がない
  5. 休憩中の人を稼働人数に数えていない
  6. 早番と遅番が引き継げる時間を作った
  7. 急な欠員時の連絡順と代替担当を決めた
労働時間・休憩・夜勤の扱いは施設ごとに確認してください。厚生労働省は、シフト制でも6時間を超える勤務には45分以上、8時間を超える勤務には1時間以上の休憩が必要と案内しています。変形労働時間制や宿日直許可の扱いは一律ではありません。就業規則や雇用契約を確認し、迷う場合は労働局や専門家へ相談してください。

希望時間と必要人数から、最初の案を早く作る

ホテル・旅館向け時間シフトでは、曜日・時間ごとの必要人数とスタッフの勤務可能時間を入力し、1週間の案を作れます。最終確定は、役割、夜勤明け、休憩、予約状況を見ながら責任者が行います。

ホテル・旅館向けシフトの説明を見る急な欠員が出たときの対応手順を見る

よくある質問

予約数はいつシフトへ反映しますか?

作成時に一度反映し、3日前〜前日に到着時刻や食事時間の変更を再確認します。団体やイベント日は早めに仮枠を確保します。

清掃スタッフも同じ表で管理できますか?

可能ですが、時間だけでなく担当室数や清掃難度を別に持つと分かりやすくなります。客室点検を担当する人も明記します。

欠員が出たら全員へ連絡してよいですか?

日時、役割、勤務時間、回答期限を一度に伝え、対象者だけへ送る方が混乱を減らせます。決まった後は募集終了も共有します。

ホテル向け画面を、登録なしで試せます。

シフト作成・急な欠員の募集・口コミ投稿サポートの3つを、最初の30日間無料で確認できます。

店舗向け3点セットを見る

参考:厚生労働省「いわゆる『シフト制』により就業する労働者の適切な雇用管理を行うための留意事項」。具体例は説明のための架空設定です。掲載内容と料金は2026年9月4日時点です。

CT

この記事を書いた人

COLOR TOKYO/株式会社Color

Web・制作・事業運営の経験をもとに、中小企業・店舗の小さな業務改善を実際に使える形へ整理しています。